手抜きエアコン工事の実例|業者が見たひどい施工例|

こんなエアコン工事はダメだ。実例紹介

みなさんのお宅に現在取り付けられているエアコンは綺麗に問題なく設置されていますか?

「問題あります」という方は、「なぜ設置業者にそのことを言わなかったのですか?」また、「はい、問題ありません」という方も工事現場に立ち会い、実際に見ていましたか?

エアコンの手抜き工事は、エアコン大きく傾いている、配管がグニャグニャだ、というような見た目だけのものにとどまりません。
取り外してみてわかることの方が多いのです。

実際のダメ工事についてみていきましょう。

配管の断熱

室内配管の断熱が不十分

写真で確認できるように、配管(銅管)がむき出しになっています。本来は断熱材でグルグルに巻かれていなくてはいけない箇所です。

これでは断熱効果が皆無で結露水が垂れたり、無駄な電気代がかかったりします。

※実際にお客様は冷房使用時に水が垂れてくるという問題をずっとそのままにしていたようです。

配管パイプのつぶれ

配管パイプが途中で折れている

配管がグニャグニャの状態で取り付けられていたため違和感があり、断熱材を開いてみると、案の定、配管が途中で折れていました。これではエアコンの性能も下がります。

普通は工事をした本人は気づくはずですが、エアコンが「効けばいい」とそのまま帰ったのでしょう。

なかなか一般のお客様にはわかりにくいので注意しましょう。

筋交い切り

木造住宅の筋交いを切られている

木造住宅の耐震構造体である筋交いとエアコン配管用の穴位置は重なることが多く、それを避けて穴あけを行うには知識と経験と慎重さが必要です。

知識や経験が乏しいく筋交いを切って穴あけ工事を行う業者もいます(やってはいけません)。

一度エアコンを設置してしまうと外からはわからないため隠されることがあります。

配管穴開け工事を依頼する際は「柱、筋交いの位置はここなので、切らないようにお願いします」とお願いしましょう。

真空引きをしない

真空引き作業

今では少なくなったようですが、いまだに真空引き作業を省く業者もいるようです(もはやエアコン工事業者ではない可能性大)

真空引きをしなくてもエアコンは動きますが、故障する可能性が非常に大きくなります。

作業終盤に真空ポンプのようなものが見えなければ、「真空引きはやってもらえましたか?」と聞いた方がいいです。

真空引きをしない場合は機械故

なぜ、このような工事がされてしまうのか?

低単価で請け負っている業者がいるため。

何度も言いますが、元請けから低単価で仕事を受けている下請業者が多くいます。元請け業者(ネット上の全国対応業者や引越し業者など)が仲介手数料として総費用の20%前後を抜くケースが多く、下請業者は残りの80%前後で人件費、交通費、材料費などを賄い、より多くの利益を残す1つの方法として、「手抜き工事」があります。

夏場だけ出てくる業者の存在

周知の通り、エアコン取り付け工事の繁忙期は夏(6~9月)です。この期間中、量販店はエアコン設置業者を募ったり、アルバイトを増員する業者も少なくありません。

この期間は十分な仕事量があり、稼ぎ目的で普段からエアコン工事に従事していないような業者も参入してきます。そのような工事業者は十分な工具や道具を持っていない場合も多く、結果として雑、適切ではないエアコン設置をしてしまいます。

なるべく繁忙期を避けてエアコン設置を検討するべき理由はここにあります。

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